経営者こそSNSをやれ!ニッチ産業でも勝てる「共感」と「緊張と緩和」のSNS戦略

岡野 貴映

2026.03.09(月曜日)
経営者こそSNSをやれ!ニッチ産業でも勝てる「共感」と「緊張と緩和」のSNS戦略

会社の理念や経営者の熱い想い。それを伝えるために、立派なコーポレートサイトを作り、代表挨拶のページを充実させている企業は多いでしょう。

しかし、ここには残酷な事実が隠されています。 「わざわざ会社名で検索してまで、社長の思想を読みに来る人はほぼいない」という現実です。

ホームページやブログは、相手が来てくれるのを待つ「プル型」のメディアと言えます。 一方で今、業績を伸ばし、優秀な人材を獲得している経営者は、SNS(特にXなど)の活用に積極的です。 今回は、現代のビジネスにおいて「なぜ経営者こそSNSをやるべきなのか」、その本質と具体的なメリット、そして発信のコツを解説していきましょう。

大前提:SNSは「宣伝ツール」ではなく「コミュニケーションの場」

経営者がSNSを始める際、一番やってはいけない間違いがあります。 それは「自社のサービスやPRばかりを機械的に流す、ゴリゴリのビジネスアカウント」にしてしまうこと。

SNSとは「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」の略になりますが、本来の目的はユーザー同士の交流です。完璧な企業側の顔しか見せない機械的なアカウントは、「とっつきにくく、面白みがない」ためスルーされてしまいます。 日々の小さな葛藤、現場での気付きなど、「人間味」を出すことが大前提であり、そこへの共感こそがSNS活用のスタートラインになるのです。

「うちはニッチな業種だから」という最大の機会損失

中小企業や製造業(町工場など)の経営者から、こんな声を聞くことがあります。

  • 「うちはBtoBのニッチな部品を作っているから、一般向けに発信することがない」
  • 「SNS映えしないから、やっても意味がない」

これらは、非常にもったいない誤解です。 むしろ、ニッチな業種こそSNSの効果が大きくなりやすい傾向にあります。専門的な技術や、マニアックな業界の裏話は、特定の層に深く強烈に刺さるからです。

さらに、SNS最大のメリットは「決裁権を持つ他社の経営者や役員層」と直接繋がれる点にあります。 通常の営業(テレアポなど)で社長に繋いでもらうのは至難の業ですが、SNSのタイムライン上であれば、社長同士で直接リプライを送り合うことが可能です。この大きなビジネスチャンスを「ニッチだから」と放棄するのは、あまりにも危険と言わざるを得ません。

日々の交流が生み出す「最速のビジネスローンチ」

新しいサービスをリリースする際、SNSを使えば最速で認知を広げることができます。 しかし、リリースが広がるのは、「フォロワー数が多いから」ではありません。「日頃からリプライ等でコミュニケーションを取り、お互いに応援し合える関係値」が築けているからこそ、一気に拡散していくのです。

「あの社長が新サービスを出したのか!いつも有益な情報をくれるから応援しよう!」 日々の泥臭いコミュニケーションの蓄積があるからこそ、いざという時のリリースが素早く広がり、市場のフィードバックを早期に得られるというわけです。

novaris推奨「ビジネス7:プライベート3」の『緊張と緩和』モデル

では、実際に何を投稿すればいいのでしょうか? 私自身もXのアカウントを運用していますが、自身を含めXを上手く活用しているユーザーの多くはビジネス7割:プライベート3割(または6:4)」のバランスでポストしています。

お笑いの世界に「緊張と緩和」という言葉がありますが、SNSも全く同じ構造を持っています。ずっと有益なビジネス論や厳しい経営哲学(ピリッとした緊張)ばかりを発信していると、読者は疲れてしまい、コメントもしづらくなってしまうでしょう。

そこで、休日に子供と遊んでいる様子や、夜にビールで乾杯している写真、個人的な趣味(緩和)をあえて投稿してみます。 「この社長も、自分と同じように週末はパパやってるんだな」「仕事終わりはやっぱりビールだよね」 このようにプライベートな一面を見せることで、「この人も人間なんだな」という親近感が生まれ、そこからコミュニケーションの輪が大きく広がっていくのです。

ただ、このプライベートに関しても、飲み会の風景をポストするのはいいんですが、いわゆる夜のお店という一部のユーザーが目を瞑りたくなるような場所にいるよ~みたいなのは控えておいた方がよさそうです。対外的な部分もありますが、自社の社員にそれを見られた場合に「俺らはこんなに働いているのに・・・。」というヘイトを集めてしまうことになるでしょう。

フォロワー数とエンゲージメントの「バランス」が真の信用

フォロワー数が多いこと自体は素晴らしいことであり、ビジネスにおける影響力の一つの指標となります。 しかし、現在のSNSにおいて信頼を損ないやすいのは、「フォロワー数は多いのに、いいねやリプライがほとんどつかない(フォロワー数とエンゲージメントの乖離が激しい)」という状態です。一方的な発信だけのアカウントは、見る人が見ればすぐに分かってしまいます。

現代の本当の信用スコアは、フォロワー数に見合った「エンゲージメント(いいねやリプライの数=本物の熱量)」が伴っているかどうか。 日頃からユーザーとしっかりとコミュニケーションを取り、人間味のある関係性を築いていれば、エンゲージメントは自然と高まり、バランスの取れた強いアカウントに育っていきます。

採用候補者や取引先は、社長のSNSをチェックし「周囲の人と温かいコミュニケーションを取り、信頼されているか」をシビアに見ています。この本質的な繋がりこそが、最高のブランディングに直結するのです。

よくある質問(FAQ)

Q1. 経営者がSNSを始める場合、投稿頻度はどのくらいが目安ですか?

最初は週3〜5回を目安にすることをnovarisでは推奨しています。毎日投稿できれば理想的ですが、それよりも「継続すること」が最重要。質の高い投稿を週3回続ける方が、無理して毎日続けて途中で止まるよりもはるかに効果的です。

Q2. BtoBメーカーや製造業でも、SNSの効果はありますか?

はい、むしろ効果が出やすいケースが多いと言えます。製造現場の動画や技術的なこだわりを発信すると、同業他社の経営者や購買担当者の目に留まりやすくなるためです。「一般受け」を狙う必要はなく、刺さる相手に深く刺さることの方が重要になります。

Q3. フォロワーがゼロの状態から始めるには、まず何をすれば良いですか?

まず「自分と近い属性の経営者・同業者」のアカウントを10〜20件フォローし、その方々の投稿に積極的にリプライを送ることから始めてみてください。自分から発信するだけでなく、相手の投稿に「コメントする人」として存在感を示すことが、初期フォロワー獲得の最短ルートです。

Q4. SNS運用を外部に任せても大丈夫ですか?「中の人」感が大事では?

おっしゃる通り、「中の人感」はとても重要になります。novarisでは、経営者様ご本人の言葉や想いを丁寧にヒアリングした上で、投稿の構成・文章・タイミングのサポートを実施。発信の主役はあくまで経営者様ご本人です。

Q5. どのSNSから始めるのが良いですか?

BtoBビジネスであれば、まずX(旧Twitter)がおすすめです。オープンなプラットフォームのため、業種・役職を超えて経営者同士が繋がりやすく、テキスト中心なので発信のハードルも低く抑えられます。自社の商品やサービスに視覚的な強みがある場合は、InstagramやYouTubeの併用も有効な手段です。

Q6. でも本当に経営者がやらないといけないの?

基本的には強くおすすめします。が、一つだけ「絶対にやらない方がいいケース」があります。
それは、経営者ご自身の思想が強すぎたり、普段の言動が「炎上予備軍」だと自他共に認めている場合です。SNSは良くも悪くもその人の「素」を拡張する拡声器です。得するメリットは計り知れませんが、企業ブランドに致命傷を与えるリスクがあるなら、あえて「SNSには出ない」というのも立派な経営判断です。

まとめ:SNS運用にお悩みの経営者は、novarisへ!

「SNSの重要性は分かったが、やっぱり何を発信すればいいか分からない」 「毎日忙しくて、運用する時間がない」 「どの時間帯に、どんなポストをすれば同業者や決裁者に刺さるのか知りたい」

そんな中小企業の経営者様は、ぜひnovarisにご相談ください!

私たちnovarisでは、システム開発やWeb制作の知見だけでなく、SNSマーケティングにおける「どの時間帯に・どういう内容のポストをすれば最もエンゲージメントが高まるか」という具体的なデータとノウハウを持っています。 経営者の「想い」や「ニッチな強み」を丁寧にヒアリングし、共感を生むアカウント作りから、最終的に自社サイトの売上や採用(コンバージョン)に繋げるための導線設計まで、トータルで伴走・支援いたします。

ビジネスを加速させる最強の武器「SNS」。その運用でお困りの方は、ぜひnovarisにお任せください。お問い合わせはこちらまで!

岡野 貴映
大手不動産プロジェクトや大阪市内の大型イベントなど、大規模案件のWeb戦略・ディレクションに従事。2025年12月より株式会社俵屋のWeb事業部「novaris」を牽引。単なる制作ではなく、「営業視点」と「数値解析」を掛け合わせた成果直結型の提案が得意。SNSでは最新のAIトレンドやSEOの裏側を発信しています。ウェブ解析士、初級SNSエキスパート取得。