【2026年版】主要SNSの種類と特徴を徹底比較|スタートアップのためのプラットフォーム選択ガイド

novaris

2026.02.03(火曜日)
【2026年版】主要SNSの種類と特徴を徹底比較|スタートアップのためのプラットフォーム選択ガイド

前回の記事では、「SNSマーケティング=信頼資産の構築である」というお話をしました。

SNSマーケティングとは?─ なぜ今、ビジネスにSNSが欠かせないのかを「仕組み」から考える

では、具体的にどのプラットフォームでその「資産」を築けばいいのでしょうか?
「若者はTikTok」「ビジネスならFacebook」といったイメージはあっても、最新のデータに基づいてその理由を説明できる人は多くありません。

この記事では、日本国内の主要ソーシャルメディアについて、
最新のユーザー数データ(2025-2026年版調査)をもとに、その「機能」「文化」「ビジネス活用」まで含めて整理します。


概況:日本独自の「ガラパゴス的」進化

2026年の日本のSNS環境は、世界的なトレンドとは一線を画す独自の進化を遂げています。
グローバルではX(旧Twitter)離れが進む中、日本では「Xの異常な強さ」が維持され、LINEはもはやSNSを超えた「生活インフラ」として完結しています。

マーケターが認識すべきは、もはや「若者向け/おじさん向け」という単純な世代論ではなく、
「検索行動の分散化」です。

  • ニュースや災害情報は X で検索される
  • ファッションや観光地は Instagram で検索される
  • 実用的なハウツーは TikTok / YouTube で検索される

ユーザーは目的に応じてプラットフォームを使い分けています。
それぞれの「場所」の特性を、最新データと共に見ていきましょう。


インフラ型SNS:生活と放送の基盤

LINE(ライン)|日本のデジタル・ライフライン

LINE TOP
引用:https://www.line.me/ja/

▶ 公式MAU:9,800万〜9,900万人
(参照:LINEヤフー株式会社 2025年3月媒体資料)

【特徴】
日本の総人口の約80%をカバーする、文字通りの「生活インフラ」です。ユーザー獲得フェーズは終了し、Yahoo! JAPANとのID統合により、決済・行政手続きまで含む巨大経済圏となっています。
50代以上のユーザーが全体の37.2%を占めており、デジタル・デバイド(情報格差)が最も少ないプラットフォームです。

元々はメッセンジャーアプリですが、2021年に「LINE VOOM(ブーム)」という動画SNS機能が追加されました。TikTok的なショート動画を投稿でき、友だち以外にもアルゴリズムで表示される仕組みです。
ただし、企業のマーケティングにおいては「VOOM」よりも、LINE公式アカウントを使った「顧客管理(CRM)」が主流です。

【novaris的視点】
「拡散」の場ではなく、LTV(顧客生涯価値)を高めるためのCRMツールです。公式アカウントやLステップを活用し、既存顧客をファン化させるために必須です。開封率は平均約60%(メールの約3倍)と非常に高く、確実にメッセージを届けられます。

YouTube(ユーチューブ)|マスメディアを代替する巨大放送局

引用:https://www.youtube.com/intl/ALL_jp//howyoutubeworks/resources/brand-resources/#logos-icons-and-colors

▶ 月間ユーザー数:7,370万人以上
(参照:Google Brandcast 2024)

【特徴】
単なる動画共有サイトではなく、コネクテッドTV(ネットに繋がったテレビ)での視聴が定着したことで、「地上波に代わる放送局」となりました。
「YouTube Shorts」の視聴回数も爆発的に伸びており、短尺で認知し、長尺で深く理解する回遊構造が出来上がっています。

【novaris的視点】
BtoB企業こそYouTubeをやるべきです。「営業資料の動画化」や「導入事例」を置いておくことで、24時間働く優秀な営業マンとして機能します。一度作った動画は何年も検索され続ける「資産」になります。


フロー型SNS:拡散と検索の主戦場

X(旧Twitter)|世界でも稀有な「公共広場」

引用:https://about.x.com/ja/who-we-are/brand-toolkit

▶ 推定MAU:6,800万人以上
(参照:Nielsen 2025年5月推計)

【特徴】
世界的に見ても日本でのシェアが異常に高いSNSです。その理由は「匿名文化」「災害インフラ」としての機能。
地震や台風の際、最も早く詳細な情報を得られる手段として国民に定着しており、イーロン・マスク買収後、X Premium(旧Twitter Blue)のサブスク化、収益化プログラムの開始、「Twitter」から「X」への名称変更(2023年7月)など大きな転換期を迎えましたが、日本においてはユーザーベースは堅牢です。

【novaris的視点】
スタートアップの経営者が「思想」や「プロセス」を語るならここ一択。綺麗な広告よりも、泥臭い本音や裏側のストーリーが共感を呼び、濃いファンを作ります。リポスト(旧リツイート)による拡散力は今なおトップクラスです。

ただ、個人的には収益化のために過激なポストであったり、誰得?という言い争いなどはやめてほしいですけどね。

Instagram(インスタグラム)|ライフスタイル検索エンジン

引用:https://www.meta.com/ja-jp/brand/resources/instagram/instagram-brand/?srsltid=AfmBOooG6sDmcMSADXoiTP8hmzDOzYlkC9drK1kbp4Zn_8KWJhtLORB5

▶ 推定MAU:6,600万人以上
(参照:Nielsen 2023年11月推計)

【特徴】
「ググる」から「タグる(ハッシュタグ検索)」へのシフトを決定づけたプラットフォーム。
かつては若い女性向けでしたが、現在は男女比が4:6程度まで接近し、40〜50代の利用も一般的になりました。「発見タブ」のレコメンド精度が高く、受動的に新しい好きに出会える場所です。
特に若年層は、Googleで検索する前にInstagramで「#カフェ 渋谷」のように検索する行動が定着しています。

【novaris的視点】
BtoCなら必須。ブランドの世界観を作る「カタログ」や「ショーウィンドウ」です。文字情報は読まれにくいため、デザインや写真のクオリティが直結します。

TikTok(ティックトック)|全世代型エンタメ・プラットフォーム

引用:https://tiktokbrandhub.com/downloads

▶ 公式MAU:4,200万人以上
(参照:2024年公式プレスリリース)

【特徴】
「ダンスアプリ」という認識は完全に過去のもの。現在のユーザー平均年齢は36歳に達しており、金融・教育・料理など実用的な情報が溢れています。
フォロワーが0人でも、AIが「おすすめ(For You)」に表示してくれれば数百万再生を狙える、夢のあるアルゴリズムが最大の特徴です。これは他のSNSとの決定的な違いで、InstagramやXは基本的にフォロワーがいないと届きませんが、TikTokは「コンテンツの質」だけで勝負できます。

【novaris的視点】
認知拡大のスピードは最強。「TikTok売れ」という言葉がある通り、無名の商品でも一夜にしてヒットする可能性があります。ただし「関係構築」は他SNSと組み合わせる前提で。


ビジネス特化型SNS:信頼と採用

Facebook(フェイスブック)|ビジネス・ディレクトリとしての残存

引用:https://www.meta.com/brand/resources/facebook/logo/

▶ 公式MAU:2,600万人(2019年以降更新なし)
(実質広告リーチ推定:約1,620万人)

【特徴】
若年層の離脱は顕著ですが、40代以上のビジネス層・決裁権者にとっては「実名制の信頼担保」として機能し続けています。メッセンジャー機能やグループ機能が、ビジネスコミュニティの運営に使われています。

【novaris的視点】
BtoBマーケティングにおける「広告媒体」としては依然優秀です。経営層にピンポイントでターゲティングできるため、リード獲得(見込み客獲得)に重宝します。精度の高い広告配信が可能な点が最大の強みです。

LinkedIn(リンクトイン)|プロフェッショナル層の「覚醒」

引用:https://brand.linkedin.com/downloads

▶ 登録ユーザー数:500万人以上
(参照:NapoleonCat 2025年3月推計)

【特徴】
長らく日本では普及しないと言われてきましたが、ここ数年で急成長(3年で1.7倍)しています。
背景にあるのは「ジョブ型雇用への移行」「リスキリング需要」。キャリア形成に意欲的な20代〜40代の専門職が、質の高い情報を求めて集まっています。Facebookと違い、プライベートな投稿はほぼなく、キャリアの話や業界の知見のみが共有されます。

【novaris的視点】
スタートアップの「採用」と「海外展開」には必須。Facebookよりもビジネス感度が高い層と繋がれるため、質の高いネットワーキングが可能です。


【コラム】mixi2:2024年の「原点回帰」

2024年12月、「mixi2(ミクシィツー)」がリリースされました。
「SNS疲れ」や「アルゴリズムへの不信感」へのカウンターとして、「招待制」「閉じたコミュニティ」「アルゴリズムなし・時系列表示」という初代mixiの思想を現代に蘇らせたものです。
企業マーケティング向けではありませんが、過度な拡散や演出ではなく「本質的な対話」を重視する姿勢は、他のSNS運用においても学ぶべき視点です。


まとめ:2026年の主要SNS比較表

最新データに基づき、各SNSの特徴を整理しました。

SNS名ユーザー数データ年ユーザー層ビジネス役割
LINE9,900万人2025年公式全世代(インフラ)顧客管理・リピート
YouTube7,370万人2024年公式全世代(TV代替)教育・信頼構築
X (Twitter)6,800万人2025年推計幅広い・匿名本音発信・ファン化
Instagram6,600万人2023年推計10-50代(拡大中)ブランディング・集客
TikTok4,200万人2024年公式平均36歳認知拡大・トレンド
Facebook2,600万人2019年公式40代以上・経営層BtoB・広告運用
LinkedIn500万人2025年推計ビジネス専門職採用・海外展開

どれを選べばいいの?

  • 認知を一気に広げたい → TikTok, X
  • ブランドの世界観を伝えたい → Instagram
  • 信頼性を構築したい → YouTube
  • BtoB・採用活動をしたい → Facebook, LinkedIn
  • 既存顧客をリピーター化したい → LINE

全てのSNSをやる必要はありません。
自社の商材が「写真映えするならInstagram」、「社長のキャラが濃いならX」、「採用を強化したいならLinkedIn」のように、相性の良い1つから始めてみましょう。